まるで本物!素材のこだわり
素材本来の風味を感じられるジューシーなフルーツゼリー「彩果の宝石」。歯切れの良い食感で、子どもから年配の方まで誰もが美味しく食べられます。商品のこだわりについて営業部長の新井貴光さんに聞くと、大事にしているのは「天然のものを使う」こと。安心して食べられるよう自然由来の原材料を使い、人工甘味料は一切使用していません。
また、味の決め手となるフルーツ選びにも時間をかけているとか。フルーツは、季節や産地によって糖度や味が異なります。ゼリーに加工するのにもっとも適したフルーツを選ぶため、年に何度も試作をするそう。フルーツゼリーは全部で28種類あるので、試作は月数回にも及びます。入社前から彩果の宝石が大好きだったという営業担当主任の井戸さんは「いくら試食しても美味しいし、まったく飽きません!」と断言。果汁だけでなく果肉までゼリーに練り込むため、彩果の宝石を口にふくむと、まるで本物の果実のような味わいを感じます。何回食べても美味しいのは、このリアルなフルーツ感に秘密があるのかもしれません。
また、砂糖にもこだわりが。後味がすっきり爽やかになるよう、甘みは一般的な上白糖の2分の1ほど。血糖値が上がりにくい糖類のため、身体への負担も軽減されます。美味しいだけでなく素材選びを徹底しているので、誰もが安心して食べられるのです。
「彩果の宝石」の秘密・ペクチン
彩果の宝石は、ペクチンという食物繊維を使用して作られています。通常はゼラチンや寒天を使うことの多いゼリーに、なぜペクチンを使っているのでしょうか。それは、「彩果の宝石」の特徴である“フルーツの形”を維持するため。ゼラチンや寒天だと、あの可愛らしいフルーツの形を維持できないのだそうです。またペクチンは柑橘類の皮からとれるので、フルーツとの相性が良いのも理由のひとつ。ペクチンは繊細で、ゼリーをうまく固めるには細かな調整が必要です。そのため、トミゼンフーヅはペクチン管理に特化した設備を導入。ペクチンゼリーの製造に関して、ほかの追随を許さない地位を確立しています。
自分のために購入したくなる、可愛らしいパッケージ
「彩果の宝石」は、パッケージが可愛らしく見栄えがするのも特徴。年代を問わず様々な人に食べてもらいたいという想いから、見た目をカラフルに可愛らしくして、手に取っていただきやすくしているそう。パッケージのデザインは幅広く、ギフトに使いやすい落ち着いたものから、思わず家に置いておきたくなるオシャレなものまで様々。“ジャケ買い”したくなるようなデザイン性の高い商品も多く、最近のお菓子缶ブームとの相乗効果で人気が高まっています。味の美味しさはもちろん、手元に置いておきたくなるようなパッケージも「彩果の宝石」の人気の秘密です。
製菓材料の卸売り会社として、浦和に誕生
トミゼンフーヅの創業は、1953年。創業者は浦和出身で、はじまりは製菓材料の卸売り会社でした。創業当時は、デコレーションケーキの上にちょこんと載っているゼリーを作っていたのだとか。1970年には、ペクチンを使った「彩果の宝石」の前身となるようなゼリーの製造・販売をスタート。「彩果の宝石」という名前でフルーツゼリーを販売しはじめたのは1993年。百貨店での販売をきっかけにブランド化し、今では「彩果の宝石」の製造・販売に特化した会社になりました。
最初に「彩果の宝石」を販売したのは、日本橋三越だったそうです。催事で販売したところ、驚くほど売れたそう。そこから店舗を構えるようになり、今では全国に展開しています。なぜ催事でそんなに売れ行きが良かったのか新井さんに尋ねると、個包装にして配れるようにして、お客さんにとにかく試食をしてもらったんだとか。ギフトにぴったりの商品だったので、百貨店のお客さんに受け入れられたのでしょう。
季節によって変わる製造のこだわり
「彩果の宝石」を作るにあたり、こだわっているのは原材料だけではありません。人の口に入るものなので、食中毒やケガを起こさせないように安全な食品を作ることも徹底しています。製造工程のなかにはいくつものルールがあり、管理を行っているそう。
また、ゼリーは湿度や天候に左右されやすい食品。年中同じ設定で製造することは不可能です。品質を保つために季節に応じ、製造方法や素材の配合に変化をもたせています。時期によって味も微妙に変化させているとか。「1年中食べていると気付かないかもしれませんが、久しぶりに食べると味の違いを感じるかもしれませんよ」と新井さん。
スポーツと密着した商品づくり
全国展開している「彩果の宝石」ですが、本拠地であるさいたま市でも様々な取り組みをしています。例えば、地元のプロサッカークラブ・浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)とのコラボレーションし、浦和レッズ仕様のパッケージで商品販売をしています。また、県内最大級のフルマラソン「さいたまマラソン」には、給食用の商品を提供。なんと新井さんもランナーとしてマラソンに参加したそうで、「彩果の宝石」をマラソン中に食べて「元気が出ました。個包装なのでポケットに入れられるし、腹持ちも良い。喉につまらないから安心して口に含めますよ」と絶賛。
「埼玉、特に浦和は創業の地です。そこでスタートして今のかたちがあるわけですから、地元は大切にしたいですね。埼玉とともに進んでいきたいと思っています」と新井さんは語ります。
創業の地・浦和への想い
一方、井戸さんは岐阜県出身で、結婚を機に埼玉県に移住しました。当初はほかの企業で働いていましたが、強い熱意を持ってトミゼンフーヅに転職。その理由も、埼玉県出身の奥様が両家顔合わせの時に持ってきた「彩果の宝石」の味をずっと忘れられなかったから。求人を見つけて見事転職し、入社前も入社後も変わらず「彩果の宝石」と浦和に対して強い愛情を持っています。井戸さんいわく、浦和の魅力は「大宮ほど賑やかではないけど、栄えていないわけではない」ところ。浦和には、園内に近代美術館がある緑豊かな北浦和公園や敷地面積が79,000㎡もある別所沼公園など公園が多いので自然豊かな公園でお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか」 と、この地域に対する愛情を語ってくれました。